VRエンジニアという職業とメタバース

VRエンジニアは、CGや実写映像を駆使してユーザーが仮想空間を体験できるコンテンツを制作するエンジニアのことです。仮想現実とも言われるバーチャルリアリティ(VR)は、ヘッドマウントディスプレイなどを利用して、3Dの仮想世界を体験できるゲームや動画で使用されることが多い技術です。他にも教育、災害対策、医療現場、飛行機の操縦訓練などの分野にも活用されていますし、さらなる用途拡大が見込まれます。

VRエンジニアは、大きく分けてフロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアに分けられます。フロントエンドエンジニアは、主にコンテンツ制作を担当し、バックエンドエンジニアは、コンテンツの動作するシステム部分を設計します。
VRコンテンツ制作は、想像以上に複雑な処理をしていますので、一般的なゲームなどの開発経験エンジニアでも一筋縄ではいかないことも多々あります。しかし、新しい技術であるVRの設計やプログラミングは、エンジニアにとって今までの経験が通用しない事態も多く大変ですが、新しいことに挑戦したいというエンジニアの好奇心や向上心を刺激し、やりがいを感じる作業でもあります。

ちなみに、最近よく耳にするメタバースの開発もVRエンジニアが行うことが多いのです。ただし、ゲームエンジンを扱えるスキル、ゲームエンジンで用いるプログラミング言語を操るスキル、実際の映像を360度撮影して編集するスキルなど、すべての工程を網羅することも難しい上に、どのようなプラットフォームを使用するかによって使用するプログラミング言語が変わってくるなど、大変なことも多く、まだまだ専門のエンジニアの少ない分野と言えます。